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なぜフクシマ建材が「多能工」を目指したのか?

1. 「多能工フェーズ1」への取り組みと背景


フクシマ建材は「多能工」を目指し、工事の内製化を進めてきました。

多能工とは、現場工事を一括して担い、付帯工事(大工工事・左官工事)まで対応できる職人のことです。

2016年の熊本地震後、職人不足が深刻化したことから、すべての工事を自社内で賄えるよう内製化を目指しました。

それまでフクシマ建材は、新築物件へのサッシ納品を中心に行っていましたが、若手社員にも窓交換や内窓、玄関工事、付帯工事まで幅広く手がける技術を習得させる方針に切り替えました。

まずは第1段階の多能工です。現場でのいろんな工事を一人の社員が出来るようになる。

 

 

2. 現場力を高める取り組みの苦労と成果


当時は入社1、2年目の社員が多く、新築現場へサッシの組立、納品業務しか経験がなかったため、現場での窓リフォーム工事を覚えさせるのは非常に苦労しました。

特に、地震後の復旧対応時には、私(代表)が営業から工事までをフル回転でした。社員にも新たな工事を教えながら、孫請けの代納からBtoCへのシフトも同時に進めていきました。

この結果、徐々に「孫請けや下請け」から「お客様への直接販売」への転換が進み、工事の一貫対応が可能な体制が整ってきました。

 

3. 「多能工フェーズ2」へ取り組んだ理由


私自身も、もともとは職人でした。

最初は現場の組み立てや納品しかわからなかったのですが、次第にお客様との直接のやり取りが増え、営業から工事までを一貫して行うようになりました。

その中で、パソコンを触り始めてメーカーのシステムを使っての見積もりや現場管理を覚えていきます。

その中で「フクシマさんに頼んでよかった」「予想を超えた仕上がりで嬉しい」と直接喜びの声を聞く機会が増え、仕事が楽しくなりました。

この喜びややりがいを社員にも味わってほしいと考えました。

ここから、工事だけでなく調査や見積もりをご提案をしていく「多能工フェーズ2」を進めていきました。

お客様から直接感謝の言葉をいただくことで、「自分が社会の役に立っている」という実感が得やすくなり、それが仕事の楽しさややりがいにつながると感じました。

 

4. 社員教育の苦労と成長


フクシマ建材の社員の多くは、当初パソコンすら触ったことがない状態でした。

Excelはもちろん、ブラインドタッチもできませんでしたが、少しずつ教育を進め、今では全員が2台のモニターを使い、キーボード操作をスムーズに行えるようになりました。

この結果、生産性が大きく向上し、社員同士のコミュニケーションも増え、笑顔が増えたと感じています。

小さな子どもさんがいる社員も多く、急な休みや早退なども時々おこります。ただし、「◯◯さんがいないと仕事が回らない」という状況が激減しました。

このように働きやすい環境づくりが進んだことで、休暇の取得や業務のカバー体制が整い、働きがいや求人のしやすさにもつながっています。

 

5. 導入初期の苦労と覚悟


導入に当たっての一番の苦労は「初期の教える時期」でした。

当時、私しか教えられる人間がいなかったため、地震復旧で忙しい中でも社員教育に時間を割かなければなりませんでした。

「自分でやったほうが早い」と思う場面も多々ありましたが、2年後・3年後の未来を考え、我慢しながらミスを許容し、地道に指導を続けました。

この覚悟があったからこそ、今のフクシマ建材の成長があると感じています。

今では、私が現場に出なくても社員が営業から工事まで完結できるので、ちょっと淋しいぐらいです。

最近ではYoutubeやtiktokでの動画での紹介に力を入れ、フクシマ建材や商品の事を知っていただく活動に力を入れています。

 

6. 「多能工」がもたらす未来


「多能工」への取り組みは、単なる技術力の向上ではなく、社員一人ひとりが仕事にやりがいを感じ、社会に貢献できる職場づくりを目指すものです。

お客様に喜ばれる仕事を提供することで、会社全体が成長し、働きがいのある未来へとつながっていきます。

 

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