ブログ・施工事例サッシ屋2代目の徒然日記
フクシマ建材の2034年ビジョン
はじめに
フクシマ建材は「全国のお客様と窓業者をつなぐプラットフォームになる」事を目指しています。この2034年ビジョンについての背景をお伝えします。
1. フクシマ建材の背景と歩み
孫請け業者からの脱却
フクシマ建材は創業当初、新築木造住宅にサッシを組み立てて納品する仕事を中心に手がけていました。しかし、これはいわゆる”手間受け”と呼ばれる業務が主で、工賃のみの収益では十分な利益を上げることが難しい状況でした。
そもそも父である現会長が独立した経緯をお伝えします。所属していた会社がある仕事から撤退する事になりましたが、急な決定で関わる業者さんがとても困る状況になりました。そこで父がその事業を引き継ぐ事に。やっと軌道に乗り始めた事業が突然無くなり困っている人がいる。これを見過ごすわけにはいかない。なんとか家族を養うことはできるぐらいの稼ぎはあるだろう。という見込みでした。
ただし、いわゆる「孫請け」で売上構成比がほぼ100%の1社依存。 自分の意思では何も決められず、来た仕事をただこなすだけの日々が続きます。ただし当時は建築棟数も結構多く、忙しい日々を送って行けたことは幸いでした。
そのころ、孫請けで「内窓」の工事を行うようになります。内窓は寒さ対策や騒音対策にとても効果が高い商品です。当時、職人だった現代表の福嶋は、内窓に惚れ込みます。この内窓をもっと売っていきたい。しかし現状ではどのサッシ屋、ガラス屋でも同じ商品を扱っている。孫請けでは、商品の魅力を伝えることも出来ないし、そもそも商品を直接販売できないので、利益が出ない。
この現状を打破するために、希少価値の高い商品を取り扱い始めました。その中でも「内窓プラスト」と呼ばれる製品は、九州ではフクシマ建材だけが推奨施工店となることができたのです。これにより、単なる施工業者から脱皮するきっかけが出来たのです。
販促力と工事力の強化
孫請けから直販への脱却を目指すにあたっては他社との差別化が必要となります。そこでフクシマ建材は希少な商品を扱うことにしました。内窓プラストの他に、エコ引違い雨戸、ソリッドフローなど、特定の方には強烈に支持されるけども認知度が低い商品を広めるためには、優れたPR力が不可欠です。フクシマ建材ではホームページや広告、フリーペーパー、くまもと春の植木市への出店などで、さまざまなプロモーション活動に取り組みました。この過程で、どのように商品の価値を伝え、お客様の興味を引くかというスキルを磨いてきました。
また、販促活動だけでなく、工事力の向上にも注力しました。特に、他社では断られるような複雑な施工にも対応できる技術力を高めることで、「工事品質の高さ」という武器も磨いています。このような取り組みが実を結び、メーカーである(株)LIXILが開催する秋のリフォームコンテスト「窓リフォーム部門」で販売台数日本一を2年連続で達成するという快挙を成し遂げました。
2. 全国をつなぐ「マドラボ」の構想
業者とお客様の架け橋を目指して
全国のお客様が抱える窓の悩みは多岐にわたります。一方で、高い工事力を持ちながらも営業力に乏しい業者も多数存在します。フクシマ建材は、これらの両者を結びつけるために「マドラボ」というプラットフォームの構築を進めています。
「マドラボ」は、窓に関する悩みを抱えるお客様と、誠実で高い技術力を持つ業者をつなぐ窓口です。このプラットフォームを通じて、全国どこに住んでいても、信頼できる業者に安心して依頼できる環境を提供することを目指しています。
安心と信頼のネットワーク
現在、フクシマ建材には本州や関東、さらには大阪など遠方からも多くの問い合わせが寄せられています。しかし、全てに応えることは現状では難しく、信頼できるパートナー業者を紹介する形で対応しています。これを全国規模でスムーズに行うための仕組みが「マドラボ」の中核となります。
この仕組みによって、お客様は地域に縛られずに最適なサービスを受けることができ、業者も効率的に営業活動を行えるようになります。
3. フクシマ建材の理念と大切にする価値観
誠実、感謝、謙虚の精神
フクシマ建材が最も大切にしているのは「誠実」「感謝」「謙虚」という3つの価値観です。ただの標語ではありません。社員一人ひとりが日々の業務の中で実践し、共有しています。
創業者である父が最も大切にしてきたのが、「誠実」です。独立した経緯や創業当初から現在までずっとこの誠実さを大事にしてきたからこそ、現在のフクシマ建材があり、多くの社員が働く場を提供できています。
誠実さをもってお客様に向き合い、感謝の気持ちを忘れず、常に謙虚な姿勢で学び続けることが、フクシマ建材が目指すところです。この価値観に共感していただける業者さんとネットワークをひろめ、窓でお困りの全国のお客様に対して良いサービスを広めていきたいと考えています。
経営理念 「窓を替えて、暮らしを変える」
お客様の暮らしだけでなく、弊社に関わる社員や業者さんの暮らしを変えていきたいのです。これがフクシマ建材が存在する意味です。
4. 地域から全国へ広がる展望
どこに頼めばよいのか分からない
お問い合わせをいただく際によく言われる言葉です。どんな業者が家に来るのか?どんな人が自宅に入ってくるのか?お客様は不安でしょうがないけど勇気を持ってTELや問合せをいただけます。そんな不安を払拭するような存在になりたいのです。
フクシマ建材は現在、熊本県内で主に業務を行っています。内窓プラストに関しては、福岡県内のお客様からの支持をたくさん頂いているのが現状です。「全国のお客様と窓業者をつなぐプラットフォームになる」というビジョンに向かうための次の一手として、福岡県内で圧倒的な成果を上げることを目指しています。熊本と福岡での成功事例をSNSやYouTubeを活用して全国に発信することで、フクシマ建材の知名度とブランド力を高めていきます。
こうした取り組みを通して、「九州でもこれだけの成果を上げられる企業がある」という実績を築くことで、全国の業者が「フクシマ建材となら成功できる」と感じてもらえるような環境を作っています。
誠実な仕事を繰り返す事で、お客様から安心して依頼がいただけるような会社になりたい。このような想いを共有できる業者さんとネットワークを広げて行きたいと考えています。
5. 社員が誇れる企業を目指して
社員が主役の企業づくり
フクシマ建材の最終的な目標は、社員一人ひとりが自分の仕事に誇りを持ち、「フクシマ建材で働いて良かった」と実感できる企業になることです。
全国の業者がベンチマークに来ていただけるような会社を目指すために、高い工事品質と誠実なサービスを提供し続ける必要があります。そんな会社になるためには、社員教育だけでなく、待遇や福利厚生の充実にも力を入れています。優れた業績を社員全員で共有し、その成功体験を次のチャレンジにつなげる仕組みを作っています。
6. まとめ
フクシマ建材は、窓業界の地位向上のために、「全国のお客様と窓業者をつなぐプラットフォームになる」事をビジョンに掲げました。2034年にはこれを達成していたい。 全国の窓でお困りのお客様と業者がつながる仕組みを作り、業界の活性化をとおして社会に役立つ会社となります。
そういった会社になることで、弊社で働く社員の働きがいや人生をより良いものにしていきたいというのが一番の念い(おもい)です。